本日のおすすめ絵本は『はなのすきなうし』です。
「多様性」という言葉がよく聞かれる昨今。こちらの絵本は1936年に初版が発刊されていますが、まさに「多様性」の走りのような絵本なのではないでしょうか。
舞台はスペイン。多くの牛たちにとって、闘牛として戦うことが一番の幸せでした。ただ、主人公の牛のフェルジナンドは花の匂いを嗅いでいるときが一番幸せな時間です。周りから変わり者扱いされますが、それでも構うことなく花の匂いを嗅ぎ続けるのです。
幸せの基準は人それぞれ。そんなことを伝える絵本です。白黒のクラシカルな雰囲気も魅力の一つ。ぜひお手に取られてみてください。