今日の熊本は朝から久しぶりに晴れていますが、午後から雨が降るそうです。今週は天気の悪い日が続き、ジメジメした気分になりますね。
そんな気分を吹き飛ばしてくれるような、さわやかで、少し懐かしい気分になれる絵本が『海のアトリエ』です。
主人公の「わたし」はおばあちゃんの部屋である女の子が描かれた絵を見つけます。その女の子は、子供のころのおばあちゃん。おばあちゃんはわたしに、絵を描いてくれた女の人の話を聞かせてくれるのでした。
おばあちゃんはいろいろ嫌なことがあり、学校に行けてなかった時期がありました。夏休みも家に閉じこもっていましたが、女の人が自分の家に来るよう誘ってくれました。
女の人の家は海辺の近くにあり、アトリエは海が見える部屋でした。その日から、おばあちゃんと女の人の毎日が描かれます。
決して特別なことがあるわけではありません。静かに、毎日が描かれています。しかし、この何気ない毎日が、なんとなく懐かしい気がするのです。
大人の方にもおすすめの一冊。ページから音や匂いが伝わってくるようです。