なんていいんだぼくのせかい

今日は熊本地震から7年。そんな日におすすめする絵本が『なんていいんだぼくのせかい』です。

7年前のあの日、私は熊本にはいませんでした。新聞記者として新聞社に入社して直後、東京で新人研修に参加していた際に、滞在していたホテルでニュースを見て知ったのです。

熊本出身ということもあり、本来であれば現場に派遣される立場だったと思いますが、その時はまだ新人。記者としてのイロハもない自分が行けるはずもなく、無念の気持ちでいっぱいだったことを覚えています。

『なんていいんだほくのせかい』は、ちいさな家に子どもが産まれたことから始まります。「なんていいんだぼくのせかい」という言葉とともに子どもの楽しそうな世界が描かれますが、「こどもがないた」というページは、少し恐ろしさもあります。それでもやはり「なんていいんだぼくのせかい」。そしてまたちいさな家に、子どもが産まれます。それからそれから…と続いていくのです。

大変だったり悲しかったりする瞬間は誰にでもあると思いますが、「なんていいんだほくのせかい」と子どもたちが言える世界が続けばいいなと、7年目のこの日に思うのでした。

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